コンタクトレンズとケア用品に相性がいいもの悪いものがあるのをご存知ですか?
レンズの素材も従来のHEMA素材だけでなく、シリコンハイドロゲル素材が登場し、ケア用品との相性があることがわかりました。
今までコンタクトレンズを装用していた人がシリコンハイドロゲル素材のコンタクトレンズに変えると結膜炎をくり返し、レンズが悪いのかなと思い、同じシリコンハイドロゲル素材ではあるが、ちがう商品に変えても症状は変わらない。病院でコンタクト装用を中止する様言われ、しばらく治療に専念されていた方がおられました。
ようやく結膜炎も治りコンタクトレンズを買いにこられた時にお話しをしている中で、一度ケア用品を変えてみるのはどうですか?と。シリコンハイドロゲル素材にもよく合う洗浄効果の高いケア用品を使って頂いたところ、結膜炎を患うこともなく快適に過ごされ、一番初めに購入されたシリコンレンズハイドロゲル素材のレンズに戻されました。その後何事もなくレンズを装用されています。患者様は、結膜炎を繰り返すのは体調のせいだと思われていて、ケア用品に対しては「すべてのソフトコンタクトレンズに使えます」の表示に安心され何の疑いもなく使用されていたのです。今回スタッフとの会話の中でケア用品とコンタクトレンズには相性がある事がわかっていただけました。これは一つの例であり、体調管理やコンタクトレンズの正しいお手入れをしていただく事が一番大切です。ケア用品の消毒成分にPHMB(塩酸ポリヘキサニド系)が使われていると相性が悪いレンズがあるという報告もありますのでケア用品を購入される際の参考にしてください。
なぜ定期検診は必要なのか?
コンタクトレンズ障害の予防と眼障害の予防のため、定期健診は必要です。
自分自身では、何ともないと思っている事でも、自覚症状が乏しいために気づかず進行し、症状が出た時には気づくと重い眼障害に至っていることが多数報告されています。障害を軽いうちに見つけ適切な処置と対策を行えば重篤な眼障害を避ける事ができます。それには定期検査しかありません。定期検査では、眼障害の有無だけでなく、コンタクトレンズの汚れや変形、目にキズガないかなど異常がないか確認ができ、異常があれば必要な対策をとることが出来ます。
フィッティングとは
選んだレンズが目に合っているかそうか適正かどうかをレンズを装着した状態でチェックすることをフィッテイングといいます。
角膜のカーブに対してレンズのカーブがきつい場合をスティープ フィッティング。ゆるい状態をフラット フィッティングといい、スティープの場合はレンズの周辺部フラットの場合はレンズの中央部が角膜を圧迫しています。圧迫が強いと角膜に圧痕やキズガ生じ涙の流れが悪くなってドライアイになり眼障害が起こりやすくなります。どんなコンタクトレンズにも適正なフィッティングが必要です。が特にハードレンズは厳密なフィッティングが要求されます。